発達障碍は心身症
急増現象を社会からみて診る
- 定価 2,640円(税込)
- 著者:冨田和巳
- A5・212ページ・並製
- 発行年月:2020年09月
- ISBN 978-4-86719-006-7
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
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発達障碍は心身症;急増現象を社会からみて診る【電子版】
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発達障碍は,中枢神経の器質的疾患…△
発達障碍は,中枢神経の器質的疾患によるが,しかしそれだけでは説明できない…〇
現代日本における 発達障碍急増の一因は
社会・文化にあった!
社会・文化・環境の変化による発達障碍を,適切に診療・療育するには
中枢神経の器質的疾患という基本を押さえつつ
発達障碍を心身医学的に捉える視点が不可欠となる
心身医学40年の臨床経験を持つ専門医が
独自の着想と心身医学的視点から
発達障碍への望ましいかかわり方をていねいに紐解く
―本書は 発達障碍の診療・療育に生きる まったく新しい手引書である―
Ⅰ章 序説
1 心身医学と心身症
2 発達障碍とは
3 事件から発達障碍を考える
Ⅱ章 発達障碍急増文化論
1 時代と社会の変化から発達障碍を考える
2 医療的視点から
3 社会の変化から
4 家庭環境の変化から
5 教育の問題
6 仮想現実の隆盛,電子機器による通信・情報・ゲームの問題
Ⅲ章 診断,治療,検査
1 発達障碍の診断
2 発達障碍の治療
3 診断の助け・参考となる検査
4 心理・社会的治療
Ⅳ章 臨床を助ける知識
1 発達障碍と不登校
2 人間を育む愛着と発達を歪める虐待
3 発達障碍の予防
4 発達障碍児の成長と成人の発達障碍
Ⅴ章 7つの症例で診る発達障碍
症例1 保育園と家庭で異なった行動をする
症例2 母親こそ最高の治療者
症例3 40年前にASDと診断できなかった治療者の後悔
症例4 強烈な診療拒否の原因は学校にあった
症例5 強烈な診療拒否の原因は父親にあった
症例6 偶然にみつかるAD/HD
症例7 AD/HDの夫の診療から妻のASDが判る
Ⅵ章 映画にみる発達障碍
裸の大将
レインマン
ギルバート・グレイプ
フォレスト・ガンプ 一期一会
学校Ⅱ
きみはいい子
500ページの夢の束
奇跡の人
<column>
“心療内科”の功罪
「害」と「碍」と「がい」
ICD11について
あいまいさのうえの成り立ち
典型的母性社会・日本
裁判での論点
表面的なかかわりでは本質はみえない
国語の重要性
「心の理論」検査について
表現・現象の芯にあるもの
母子関係の構築における危機感
<異 見>
医療の善意が煽っていく現実
幼少時からの英語教育の問題
民間の相談所の問題
向精神薬に関する問題
我が国の保険制度の問題
被虐待児に関する問題