グローバル・ バイオエシックス‐序説‐

グローバル・ バイオエシックス‐序説‐

  • 定価 3,300円(税込)
  • 著者:ヘンク・テン・ハーフ
  • 翻訳:秋葉 悦子
  • B5版・288ページ・並製
  • 発行年月:2020年12月
  • ISBN 978-4-86719-009-8
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

グローバルなより広いビジョンで読み解くバイオエシックス

 

「著者は世界中でみられるバイオエシックス(生命倫理学)の問題を、単に個人の自己決定権や国内政策の問題に還元してしまうのではなく、現代世界を俯瞰して、その問題を生じさせた社会的、経済的、思想的、構造的な問題に遡って地球規模で根本的な解決を図ろうとする。著者にとって、生命倫理学は社会倫理学であり、環境倫理学であり、同時にバイオポリティクスでもある。」

訳者あとがきより

新型コロナウイルス感染症による「コロナ禍」に必読の1冊

 

第1章 バイオエシックス・リアリティ・チェック

バイオエシックスのパノラマ
膨張する議題
より広い理論的枠組み
グローバル・バイオエシックス
本章の要約

第2章 医学倫理学からバイオエシックスへ

良 医

行為規程(codes of conduct)
倫理学の目的
専門職倫理学
圧力下の医学倫理学
連続性と非連続性
倫理学を広げる
移 行
本章の要約

第3章  バイオエシックスから

グローバル・バイオエシックスへ
ポッターの優先問題
新たなアプローチ:バイオエシックス
橋としてのバイオエシックス
バイオエシックスの大波
より包括的な射程
学問分野
用語と起源をめぐる論争
単にもう1 つの医学倫理学にすぎないのか
拡大するバイオエシックス
グローバル・バイオエシックス
本章の要約

第4章 バイオエシックスのグローバル化

グローバル化
グローバル化の次元
バイオエシックスのグローバル化
グローバル・バイオエシックスの成熟
グローバル・バイオエシックスのさまざまなバージョン
グローバル・バイオエシックスの必要性
本章の要約

第5章 グローバル・バイオエシックスの問題

グローバルな問題
バイオエシックスの地平
グローバルな状況
グローバルな問題の源
グローバル・バイオエシックスの含意
本章の要約

第6章 グローバルな応答

解答のないグローバル・バイオエシックス
新しい文脈―別の解答
解答は不可避かつ不可欠である
理論的不可能性と実践的現実の間
グローバル・バイオエシックスの地平
グローバル・バイオエシックスの応答
本章の要約

第7章 グローバル・バイオエシックスの枠組み

人 権
共通価値の探索
グローバル・バイオエシックスを宣言する
グローバル・バイオエシックスの構成要素
バイオエシックスと人権
世界主義
倫理学の論説は変化しているか
本章の要約

第8章  世界を共有する:共有(common)のパースペクティブ

グローバルな道徳コミュニティ
共有遺産
普遍的なものと個別特殊的なものを架橋する共有遺産
異文化間性
共有権(commons)
共有権における新たな利益
バイオエシックスと共有権
共通のパースペクティブ
本章の要約

第9章 グローバル・ヘルス・ガバナンス

グローバル・ガバナンス
健康のグローバル・ガバナンス
ガバナンスの問題
上からのガバナンスと下からのガバナンス
ガバナンスの新たな形態
結 論
本章の要約

第10章 バイオエシックス・ガバナンス

国内レベルでのバイオエシックス・ガバナンス
国際レベルでのバイオエシックス・ガバナンス
グローバル・レベルでのバイオエシックス・ガバナンス
バイオエシックスをとおしてのガバナンス
4 つの機能
バイオエシックスのガバナンス
グローバル・バイオエシックスのガバナンス
結 論
本章の要約

第11章 グローバル・プラクティスとバイオエシックス

プラクティス
グローバル・プラクティス
プラクティスを変える
グローバル・バイオエシックス・プラクティス
変化への推進力
変化のための規範的なツール
結 論
本章の要約

第12章 グローバル・バイオエシックスの論説

もう1 つのバイオエシックスの論説の必要性
グローバルな責任
人間の傷つきやすさの尊重
連帯と協力
平等、正義、衡平
社会的責任
恩恵の共有
未来世代の保護
環境、生物圏、生物多様性の保護
バイオポリティクス
社会倫理学としてのグローバル・バイオエシックス

関連書籍

  • 高気圧酸素療法再考
  • 重度認知症治療の現場から
  • 賢者の規範「医療事故調査制度」
  • 薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー
  • 聞いてみた!重度認知症の治療者に

書籍・雑誌検索

ページの先頭へ ▲