物語で学ぶ緩和ケア
みんなでめざすチーム医療
- 定価 2,420円(税込)
- 編著:大学病院の緩和ケアを考える会教育部会
- B5・152ページ・並製
- 発行年月:2021年06月
- ISBN 978-4-86719-018-0
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書には電子書籍版があります。電子書籍版は下記よりご購入が可能です。
物語で学ぶ緩和ケア みんなでめざすチーム医療【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2105608850
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日進月歩の緩和ケア
緩和ケアをチーム医療ととらえ、
患者の語りをもとに書かれたテキスト
■緩和ケアとは… がん? 終末期? 疼痛管理?
がんと診断されてから看取りまでの患者・家族の物語。
外来・病棟・手術・退院・在宅などさまざまな場面における多職種の実践を,ストーリー仕立てで解説。
緩和ケアを学ぶ,はじめの一歩に格好の書。
【本書の概要】
緩和ケアのキーワードとなる、家族を含めた全人的ケア、チーム医療は、がんのみならず心不全、神経筋疾患、認知症など、診断時・治療中から始まります。緩和ケアとは、医療者になったときに身につけておくべき、基本的で大切な知識・技能・態度なのです。本書はそれらを理解しやすいように、患者が主人公の物語仕立ての読みやすい構成となっています。多職種を対象に、学生や初学者、また教員にもおすすめの一冊。
- 【本書のポイント】
- ・がん患者を主人公に、家族や多職種とのかかわりを、診断期、治療期、再発期、在宅期、看取り期に分けて、物語仕立てで構成。
- ・多職種の緩和ケア的姿勢や態度・言葉を抽出し、簡潔に解説。
- ・カンファレンス場面は、具体的に会話で示すことにより、多職種の役割を明確化。
- ・理解を深めるために必要な用語などは「ワンポイントメモ」「さらに学んでほしいこと」で詳細に解説。
関連書籍:在宅医ココキン帖 是非併せてご覧下さい。詳細はこちら |
Ⅰ章 緩和ケアとは
Ⅱ章 がんと診断されてから
Prologue
1.診断期
■事例の説明
■トータルペイン
■患者体験の物語
■さらに学んでほしいこと
■■1 悪い知らせを伝えるコミュニケーション
■■2がん情報サービス
■【ワンポイントメモ】
■■・インフォームドコンセント時の看護師の役割
2.治療期
■事例の説明
■トータルペイン
■患者体験の物語
■カンファレンス場面
■さらに学んでほしいこと
■■1 術後痛の緩和
■■2ストーマサイトマーキング
■■3 大腸がんに対する薬物療法
■■4 経済的支援
■■5 介護保険
■【ワンポイントメモ】
■■・リハビリテーションの種別
■■・リハビリテーション専門職
■■・退院調整アセスメント
■■・生命保険による経済的援助
■■・低位前方切除
■■・周術期のがんリハビリテーション
■■・周術期の口腔機能管理の必要性
■■・レスキュー
■■・訪問介護
3.再発期
■事例の説明
■トータルペイン
■患者体験の物語
■カンファレンス場面
■さらに学んでほしいこと
■■1 直腸がん再発に対するCT 検査
■■2 直腸がんに対する放射線治療
■■3 早期からの緩和ケア
■■4がん疼痛治療の基本
■【ワンポイントメモ】
■■・ 腫瘍マーカー
■■・腫瘍内科
■■・アドバンス ケア プランニング(ACP)
■■・ 緩和ケアチーム
4.在宅期
■事例の説明
■トータルペイン
■患者体験の物語①
■カンファレンス場面①
■患者体験の物語②
■カンファレンス場面②
■カンファレンス場面③
■患者体験の物語③
■さらに学んでほしいこと
■■1がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン(2017年度版)
■■2イレウスと腸閉塞
■【ワンポイントメモ】
■■・この時期のトータルペインの特徴と考え方
■■・キャンサーボード
■■・退院における看護師の役割
■■・退院における薬剤師の役割
■■・ 施設リハビリテーションと訪問リハビリテーションの相違点
■■・がん性腹膜炎
■■・緩和ケア病棟の役割
■■・ホスピス
■■・在宅への移行プロセス
■■・在宅緩和ケアを実現するための要点
■■・訪問診療と往診
■■・訪問歯科医師
5.看取り期
■事例の説明
■トータルペイン
■患者体験の物語
■家族での話し合い;妻の語り
■カンファレンス場面
■さらに学んでほしいこと
■■1 終末期の水分 栄養補給
■■2リビングウイル
■■3 尊厳死
■■4 最期の場所
■■5 死亡診断書(死体検案書)
■■6 死後の処置(エンゼルケア)
■■7 悲嘆のケア
■【ワンポイントメモ】
■■・デイサービス(通所介護)
■■・ショートステイ
■■・ DNAR(do not attempt resuscitate)
■■・ HOT(home oxygen therapy;在宅酸素療法)の導入
■■・終末期リハビリテーション
■■・廃用症候群(disuse syndrome)
■■・見捨てられ不安
■■・終末期の対応におけるパンフレットの活用
■■・死亡直前の身体的変化
■■・死の過程における呼吸の変化
■■・死亡の確認;死の三徴候
■■・看取りの場での立ち居ふるまい
■■・看取り場面における医師 看護師以外のメディカルスタッフの対応
Ⅲ章 これからの緩和ケア
1 地域で支える緩和ケア;実践例をとおして
2 働く人を支える緩和ケア
3 認知症患者の緩和ケア
4 看取りの作法
参考となる図書 資料
索引