エビデンスに基づいた 小児腸重積症の診療ガイドライン 改訂第2版
- 定価 3,850円(税込)
- 監修:一般社団法人 日本小児救急医学会
- 編集:日本小児救急医学会ガイドライン作成委員会
- 第2版・A4・100ページ・並製
- 発行年月:2022年07月
- ISBN 978-4-86719-046-3
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
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エビデンスに基づいた 小児腸重積症の診療ガイドライン 改訂第2版【電子版】
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小児腸重積症の診断ガイドライン 最新版
本ガイドラインの初版(2012年発行)は,本邦でもいち早くMinds(公益財団法人日本医療機能評価機構)が推奨するevidence based medicine(EBM)の手法を用いて作成されました。それから10年、その間に経口ロタウイルスワクチンの定期接種が実現し,その接種と腸重積症発症の関連に関するエビデンスの検討がなされ,超音波などの診断機器の進歩により診断技術が発展しました。
本改訂2版は、この10年間のエビデンスの蓄積と診断技術の進歩を反映すべく、クリニカルクエスチョン(CQ)の追加と再検討を行い、小児腸重積症の診断と治療のガイドラインをアップデートしました。
すべての小児医療の臨床家の机上に置かれ,次代の社会を切り開いていく子どもたちの健康のために大いに役立つことを願ってやみません。
第1章 ガイドラインの目的,使用法,作成法
1 本ガイドラインの目的
2 本ガイドラインの使用法
3 本ガイドラインの作成法
4 エビデンスレベルと推奨グレード
5 本ガイドラインの検証と改訂
6 資金
第2 章 用語の定義
1 腸重積症(intussusception)
2 病的先進部(pathologic lead point)
3 病型(types)
4 非観血的整復(nonoperative reduction)
5 観血的整復(operative reduction)
6 delayed repeat anema(DRE)
第3章 小児腸重積症の疫学
1 発生頻度
■■CQ1 小児腸重積症の発生頻度とその推移は?
■■CQ2 腸重積症の年齢構成や性差はどうなっているか?
■■CQ3 腸重積症の発生に季節性はあるか?
2 成因
■■CQ4 腸重積症の成因にはどのようなものがあり, その頻度はどうなっているか?
■■CQ5 病的先進部による腸重積症は年長児に多いか?
3 腸重積症の予後
■1)再発率 CQ6 腸重積症の再発率はどれくらいか?
■2)死亡,死因 CQ7 本邦における腸重積症による死亡数,死亡率はどれくらいか?
■■CQ8 ロタウイルスワクチン接種は腸重積症の発生リスクを上昇させるか?
第4章 小児腸重積症の診断
■■CQ9 腸重積症の診断に下記の症状の評価は有用か? ①腹痛,②嘔吐,③血便,④活気不良
■■CQ10 腸重積症の診断に身体診察は有用か?
■■CQ11 腸重積症の診断に浣腸による便性の確認は有用か?
■■CQ12 腸重積症の診断に血液検査は有用か?
■■CQ13 腸重積症の診断に下記の画像検査は有用か?①腹部単純 X 線写真,②超音波検査,③ CT 検査,④注腸造影検査
第5章 小児腸重積症の重症度診断
1 重症度判定
■■CQ14 小児腸重積症の重症度の評価基準は何か?
2 臨床症状,臨床所見
■■CQ15 臨床症状,臨床所見と重症度は関連するか?
3 臨床検査
■■CQ16 臨床検査と重症度は関連するか?
4 画像検査
■1)腹部単純X 線写真 CQ17 腹部単純 X 線写真と重症度は関連するか?
■2)超音波検査 CQ18 超音波検査は腸重積症の重症度評価に有用か?
■3)注腸造影検査 CQ19 注腸造影検査は腸重積症の重症度評価に有用か?
■4)CT 検査 CQ20 CT 検査は腸重積症の重症度評価に有用か?
5 予後予測
■■CQ21 腸管壊死は予測できるか?
6 移送基準
■■CQ22 腸重積症の移送基準は何か?
第6章 小児腸重積症の治療
1 全身管理
■■CQ23 腸重積症に輸液は必要か?
2 非観血的整復術
■1)麻酔・鎮静薬等薬剤 CQ24 全身麻酔は必要か?
■■CQ25 硬膜外麻酔は必要か?
■■CQ26 鎮静薬投与は有用か ?
■■CQ27 臭化ブチルスコポラミン(ブスコパン ®)投与は有用か ?
■■CQ28 グルカゴン(グルカゴンG ノボ ®)投与は有用か ?
■2)非観血的整復時の監視画像装置 CQ29 非観血的整復にはX 線透視下と超音波下のどちらを選択すべきか?
■3)非観血的整復術時の媒体(造影剤) CQ30 X 線透視下非観血的整復術に媒体(造影剤)として何を用いるべきか?
■■CQ31 X 線透視下非観血的整復術に媒体として空気,水溶性造影剤のどちらを用いるべきか?
■■CQ32 超音波下非観血的整復術に媒体として何を用いるべきか?
■4)整復圧 CQ33 腸重積症を整復する際の圧はどれくらいが適切か?
■5)整復回数,整復時間 CQ34 非観血的整復を行う際に整復回数や整復時間はどれくらいが適切か?
■6)非観血的整復術の合併症 CQ35 非観血的整復による腸管穿孔の頻度はどれくらいか?
■■CQ36 どのような症例に非観血的整復による腸管穿孔が起こりやすいか ?
■7)delayed repeat enema(DRE) CQ37 delayed repeat enema(DRE)は非観血的整復の整復率を改善するか?
3 非観血的整復後の管理
■1)入院 CQ38 非観血的整復後に入院が必要か?
■2)抗菌薬投与 CQ39 非観血的整復前後に抗菌薬の投与が必要か?
■3)整復の確認 CQ40 非観血的整復の確認はどうするか?
■4)再発症例への対応 CQ41 再発症例に対して病的先進部の検索をどのようにするか?
4 手術
■1)手術の適応 CQ42 腸重積症の手術適応(予測因子)は?
■2)腸切除の適応 CQ43 腸切除の適応(予測因子)は?
■3)付加手術 CQ44 付加手術は再発の予防に有効か?
■4)腹腔鏡下整復術 CQ45 すべての手術において腹腔鏡下整復術は有効か?
あとがき
索 引