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改訂第２版 エマルゴトレインシステム マニュアル【電子版】
医書.jp： https://store.isho.jp/search/detail/productId/2306055370
M2PLUS： https://www.m2plus.com/content/12595
メテオMBC： https://www.molcom.jp/products/detail/155549/

「エマルゴトレインシステム」(ETS)は，スウェーデン・リンショピン大学災害医学・外傷学教育研究センターで開発された災害医療訓練のシミュレーションツールであり，本書はその演習・コース開催に際しETSシニアインストラクターが学ぶべきマニュアルの改訂第2版である。
※本書はETS第四版(ver.4)のマニュアルを翻訳したものである。

エマルゴトレインシステムは災害医療の教育学的かつシミュレーションのためのツールで、患者やさまざまなスタッフ、医療資機材などのリソースを模式化したマグネットを使用し、それらをホワイトボード上に貼り付け、動かしながらシミュレーション演習を行う。
エマルゴトレインシステムは1980年代半ばの開発以来，教材改良が継続されており，近年では入院患者や傷病者の種類の多様化や，すべての傷病者・入院患者群の医学的な見直しが行われ，2018年には本書の基となった「ETS ver.4」として発表されている。

本書の構成

本書は，ETSシニアインストラクターにエマルゴトレインシステムを最大限に活用してもらうことを目的に，以下の２つの構成から作成されている。

Part1：エマルゴトレインシステムの解説と理論的基礎知識
この項では，エマルゴトレインシステムについての一般的な説明とともに，適切な使用方法について解説する。ここでの目的は，エマルゴトレインシステムを単なるシミュレーション用ツールに留めることなく，教育学的なツールとして使用できるように理論的な基礎知識を提供することである。

Part2：エマルゴトレインシステムの説明
この項は，ETSシニアインストラクターがコースを開催するにあたって，エマルゴトレインシステムのさまざまな教材を効果的に活用するための手引きである。教材の実用化のための視点から解説されている本項では，シナリオ例や評価指針，教材の組み立てなどを学ぶことができる。

※本書は、エマルゴトレインシステムのETSシニアインストラクター向けマニュアルであり，実際の教材は（株）ノルメカエイシアが販売している。

日本語版（ver. 4）の刊行にあたって

序文
イントロダクション

Part 1　エマルゴトレインシステムの解説と理論的基礎知識

1章　エマルゴトレインシステムの概要
1　沿　革
2　エマルゴトレインシステムの特徴
3　エマルゴトレインシステムで学ぶ

2章　シミュレーションの理論
1　シミュレーションの4つの基本要素
2　シミュレーションの分類：エマルゴトレインシステムはどこに当てはまるか？
3　シミュレーションの記述属性
参考文献・推薦図書

3章　確認と検証（Validation and Verification）
1　 確認と検証の定義と理論

2　エマルゴトレインシステムにおける確認と検証のプロセス

3　検証ステップの説明
1．提　案
2．一次ドラフト
3．一次検証
4．コンセンサス検証
5．テスト段階
まとめ

4　教材の新規提案
参考文献・推薦図書

4章　エマルゴトレインシステムのための教育と訓練の基盤
1　知識：伝えられる知識／自ら構築していく知識

2　エマルゴトレインシステムの演習の計画
1．目　的
2．対象者
3．学習目標

3　エマルゴトレインシステムの演習の実施

4　エマルゴトレインシステムの演習を終えて
参考文献・推薦図書

5章　Emergo Train System®（エマルゴトレインシステム）の組織
1　役　割
1．ETSコンピテンスセンター
2．ETSプロバイダー
3．ETSシニアインストラクター
4．ETSエデュケーター
5．ETSエデュケーターファカルティ
6．ETSディレクター
7．ETSメディカルディレクター
8．ETSファシリテーター

2　活動内容
1．契　約
2．ETSシニアインストラクターコース（SIC）
3．ETSエデュケーターコース（EEC）
4．認定証
5．ETSトレーニング教材
6．ウェブサイト、ニュースレター
7．カスタマイズ
8．教材内容の変更

3　Emergo Train System®の商標権

Part 2　エマルゴトレインシステムの説明

6章　エマルゴトレインシステムの演習のテクニック
1　時　間

2　エマルゴ演習のプロセス

3　エマルゴ演習での役割の例

4　ダイナミクスと相互作用

5　介入（Interventions）

6　評価と指標
1．測定可能なパフォーマンスインジケーター
2．患者アウトカム指標
3．フィードバックの提供

7章　エマルゴトレインシステム教材の解説3
1　エマルゴトレインシステムの教材
1．外傷傷病者データバンク—ver. 4
2．院内患者データバンク—ver. 4
3．患者管理カード—ver. 4
4．シール
5．防ぎ得た死亡／合併症
6．スタッフシンボル
7．車両シンボル
8．標　識
9．その他の記号
10．地　図
11．写　真
12．各種テンプレート

2　エマルゴトレインシステム教材の使い方
1．外傷傷病者データバンク—ver. 4
2．院内患者データバンク—ver. 4
3．患者管理カード—ver. 4
4．トリガー傷病者

3　シールによるマーキング
1．治療のためのマーキング
2．トリアージ用マーキング
3．特別な状況を示すマーキング
4．好ましくない転帰のマーキング
5．リソースを示すマーキング

4　カテゴリー
1．患者転帰のカテゴリー
2．院内患者カテゴリー
3．スタッフシンボル
4．車両シンボル
5．標　識

5　その他のエマルゴトレインシステム教材
1．リソース
2．地　図
3．状況報告
4．写　真

6　ホワイトボードの設定例
1．ボード1：リソース（資源）ボード
2．ボード2：到着時刻ボード
3．ボード3：事故現場ボード
4．ボード4：応急救護所ボード
5．ボード5：搬送リソースボード
6．ボード6：病院救急部門ボード
7．ボード7：病院内搬送ボード
8．ボード8：病院手術室ボード
9．ボード9：病院の術後回復室とICU

7　シナリオと背景資料

8　シナリオ：小型バス

9　シナリオ：危険物

10　シナリオ：スタジアム

11　シナリオ：バス衝突事故

8章　最終章