薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー
- 定価 1,760円(税込)
- 著者:阿部祐太
- 第1版・A5判・168ページ・並製
- 発行年月:2024年08月
- ISBN 978-4-86719-096-8
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書には電子書籍版があります。電子書籍版(個人向け)は下記よりご購入が可能です。
薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406637050
m3.com電子書籍: https://www.m2plus.com/content/15228
医療者が医療と距離を置いてみたワケ
治療をせず精一杯楽しむ3年か/ハイリスクな治療をして得る5年か
難病をもって生まれ、30 歳で希少がん、そして余命宣告…
薬剤師=がん患者の著者がつづる正直に病気と向き合うスリリングな日々
〈本文より〉
人生のなかで意図せず起きた「病気」というイベントを過度に恐れる必要はない。どこに行きたいとか、何を食べたいとか、これまで当たり前に思っていたことも、医療の力を借りれば多少の制約はあれど、ある程度は実行可能だ。小児患者であろうと、高齢患者であろうと、病気を抱えた患者は皆、「今」を生きている。その患者本人が「今」をどう生きて「これから」をどのように過ごしたいかは、本人にしか決められないある種の生存権のようなものだ。