薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー

薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー

  • 定価 1,760円(税込)
  • 著者:阿部祐太
  • 第1版・A5判・168ページ・並製
  • 発行年月:2024年08月
  • ISBN 978-4-86719-096-8
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

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薬物治療を選ばなかった薬剤師がんサバイバー【電子版】
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医療者が医療と距離を置いてみたワケ

治療をせず精一杯楽しむ3年か/ハイリスクな治療をして得る5年か

難病をもって生まれ、30 歳で希少がん、そして余命宣告…
薬剤師=がん患者の著者がつづる正直に病気と向き合うスリリングな日々

〈本文より〉

人生のなかで意図せず起きた「病気」というイベントを過度に恐れる必要はない。どこに行きたいとか、何を食べたいとか、これまで当たり前に思っていたことも、医療の力を借りれば多少の制約はあれど、ある程度は実行可能だ。小児患者であろうと、高齢患者であろうと、病気を抱えた患者は皆、「今」を生きている。その患者本人が「今」をどう生きて「これから」をどのように過ごしたいかは、本人にしか決められないある種の生存権のようなものだ。

未来の前にやりたい今を

第1章 出口のないトンネルの入り口

 1 胆道閉鎖症

 2 どこにいたって薬剤師

 3 底知れない涙

 4 切っては閉じて、また開いて

 5 その名は小腸がん。世にもめずらしい病気

第2章 治したい、治せない

 1 始められない薬物療法

 2 少女は学校より病院が楽しい

 3 子どもの事情

 4 背中を押したセカンドオピニオン

コラム 東日本大震災のあとで

第3章 私の生きる決断

 1 腹膜転移

 2 一撃

 3 どう生きるかと、どう死ぬかは表裏一体

 4 尊重される子どもの意思をさがして

第4章 動き出した声 医療者と患者・家族へのメッセージ

 1 チューブたちよ!

 2 自分ノート

 3 サンドウイッチマンとの夜

 4 死ぬまでにやりたいこと、私にしかできないこと

コラム AYAがん患者交流会に参加して

第5章 Pay it forward

 1 病気と医療の距離感とは

 2 闘うのではなく向き合うこと

 3 夢を叶える ~打つ手尽くしていざアメリカへ~

 4 「弱音吐いたらあかんで」

 5 旅の途中

家族、友人、医療者の声を聞く

母からの手紙

今と未来がつながっていく

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