高齢者の慢性疾患における緩和ケア
QOL向上を目指す包括的ケアーホスピスケアから緩和ケアへ、そして、その先へー
- 定価 3,520円(税込)
- 編著:日本臨床倫理学会「高齢者の慢性疾患における緩和ケア」ワーキンググループ
- 1版・B5判・156ページ・並製
- 発行年月:2024年09月
- ISBN 978-4-86719-097-5
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書には電子書籍版があります。電子書籍版(個人向け)は下記よりご購入が可能です。
高齢者の慢性疾患における緩和ケア【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406631370
m3.com電子書籍: https://www.m2plus.com/content/15188
メテオMBC: https://www.molcom.jp/products/detail/164915/
緩和ケア新時代!
慢性疾患における緩和ケアの目的は、苦痛から解放されて、QOLとwell-beingの向上を目指すことです。本書は、緩和ケアを臨床倫理的視点から読み解くための総論と、さまざまな疾患における事例から緩和ケアを考える各論から構成されています。患者本人の尊厳に配慮するとはどういうことなのか、人生の最期の時期を満たされた思いで過ごすことの意義を学びましょう!
- *緩和ケアを「臨床倫理的視点」で読み解く
- *「臨床倫理」をキーワードにした意思決定支援は、緩和ケアの重要な要素
- *すべての診療科・在宅・施設ケアにおいて、基本的緩和ケア的アプローチと、専門的緩和ケア的アプローチとの連携が必要
総論
1「臨床倫理」をキーワードに緩和ケアを考える
2患者の権利からみた臨床倫理ー非がん患者の緩和ケアを受ける権利
3緩和ケアで考慮するべき高齢者の特性
4基本的な緩和ケア的アプローチGeneralist Palliative Careの重要性
5緩和ケアにおける基本的な倫理的枠組み
6患者の意向の尊重と家族等の役割
7意思決定支援の法的側面ーガイドラインの比較を踏まえて
8対人コンフリクト(interpersonal conflict)の解決
9本人支援と家族支援ー看護師の視点からみた「家族ケア」
10緩和ケアにおける医療者支援
各論
1 在宅における摂食・嚥下障害と緩和ケア
家族の代理判断により人工的水分栄養補給を中止した事例
2 認知症と緩和ケア
がん治療中に認知機能障害が併発した際の療養先の選定をめぐる検討
3 脳血管疾患と緩和ケア
重度障害をきたし死亡直前までリハビリテーションを行った超高齢脳梗塞のケース
4 循環器疾患と緩和ケア
慢性心不全患者の心不全医療ケアチームによる基本的緩和ケア
5 慢性呼吸器疾患と緩和ケア
呼吸困難を「トータルディス二ア」としてとらえる全人的アプローチ
6 腎・透析疾患と緩和ケア
在宅医療との連携による「維持透析見合わせ」の意思決定支援
7 排尿支援と緩和ケア
排泄機能不全における排尿支援と緩和ケア
8 神経難病と緩和ケア
気管切開、人工呼吸器装着、胃ろう造設を拒否したALSのケース
9 救急領域と緩和ケア
呼吸管理に関して家族で意見の相違があった脳梗塞のケース
10 介護施設と緩和ケア
意思疎通のできない入所者を花見に参加させるべきか
ー生活における「思いやり」の態度は緩和ケアに通じるー
11 看護と緩和ケア
看護師がチーム医療のリエゾンとして意思決定支援した喉頭がん患者のケース
12 訪問看護と緩和ケア
「わしは、だるまさんになっちまったよ」ー両下腿切断した糖尿病患者のケース