新生児・乳児の救急電話相談ガイドブック
- 定価 3,080円(税込)
- 編著:福井 聖子
- B5・144ページ・並製
- 発行年月:2024年09月
- ISBN 978-4-86719-098-2
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書には電子書籍版があります。電子書籍版(個人向け)は下記よりご購入が可能です。
新生児・乳児の救急電話相談ガイドブック【電子版】
医書.jp: https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406631780
m3.com電子書籍: https://www.m2plus.com/content/15189
小児の電話相談のなかでも、とりわけ新生児・乳児にフォーカスした本書。
初めての子育てのうえ、わが子が病気かもしれないと戸惑う親の安心を得るために、電話のなかでどのように伝えたらよいか。そのスキルを身につける一助に本書が役立ちます。
【本書の概要】
受診すべきか、経過観察でよいか。相談者(保護者)からの電話だけで判断するのは難しい。
本書では、保護者が心配している症状別に観察ポイントをあげ,それらが,生理的範囲やケアの問題と考えられる状態なのか(経過観察でよいのか),または病気が疑われる状態なのか(受診が必要なのか)について整理。電話での会話がスムーズに進むよう、保護者がみるべきポイント、保護者へのアドバイスを示し、そのために必要な知識等を解説。
- 【本書のポイント】
- ・新生児編と乳児編に分け、電話で相談の多い症状を精選
- ・受診の目安とし、経過観察でよいか、受診するか、救急車を呼ぶかを表にして、わかりやすく提示。判断に必要な知識も記述
- ・保護者への確認とアドバイスとして、「病気でないのによく遭遇する原因」「新生児・乳児の状態をみるポイント」「家族へのわかりやすいアドバイス」に分け、具体的に解説
- ・『重篤な病気を見逃さないために』の項では、具体的に病気を列挙し、なかでも重要な病気についてはコンパクトに解説
- ・乳児編では、発達段階でみる受診の目安、保育園入園後のポイントも記述
第Ⅰ章 総論
新生児期の電話相談を受けるにあたって
新生児期の生理的特徴(機能的発達)
乳児期の電話相談を受けるにあたって
第Ⅱ章 新生児期の症状
1 発熱
□新生児敗血症
2 低体温
□先天性甲状腺機能低下症
□重症感染症
3 嘔吐,吐乳・溢乳
□胃軸捻転
□腸回転異常
4 お腹が張る 腹部膨満
□ヒルシュスプルング病
5 便の異常(回数・色)
□新生児と乳児のビタミンK欠乏性出血症
6 尿の異常(回数・色)
7 呼吸の異常
□先天性横隔膜ヘルニア
8 鼻閉(鼻づまり)
9 飲まない
10 泣きやまない
□ヘアターニケット症候群
11 眠らない,眠りすぎる
12 手足のピクつき,異常運動,発作
□新生児発作(新生児けいれん)
13 頭部外傷
14 皮膚の色①チアノーゼ
□先天性心疾患
15 皮膚の色②黄疸
□胆道閉鎖症
16 皮膚のトラブル(湿疹)
□ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
17 口腔の症状
18 眼の症状
19 臍の症状
20 外陰部の症状
21 しゃっくり
22 胸の形態異常など
第Ⅲ章 乳児期の症状
1 発熱
2 嘔吐,吐乳・溢乳
□新生児 乳児食物蛋白誘発胃腸症(新生児-乳児消化管アレルギー)
3 下痢,便の異常
4 便秘
5 咳
6 呼吸困難,息が苦しそう,喘鳴
7 飲まない
8 泣きやまない,不機嫌
□不整脈
9 手足が冷たい,顔色が悪い
□乳幼児突然死症候群(SIDS)
□乳幼児突発性危急事態(ALTE)およびBRUE
10 けいれん 手足のピクつき
□点頭てんかん(West症候群)
11 発疹
12 熱中症
13 外傷
14 誤飲
第Ⅳ章 新生児期の感染症
新生児期の特徴
細菌感染症
ウイルス感染症