改訂第2版 救急初療看護に活かす フィジカルアセスメント
- 定価 6,600円(税込)
- 監修:日本救急看護学会
- 編集:日本救急看護学会『フィジカルアセスメント』編集委員会
- A4・272ページ・並製
- 発行年月:2024年11月
- ISBN 978-4-86719-105-7
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
eラーニングで学ぶ 救急看護のフィジカルアセスメント
*6年ぶりの改訂*
患者の状態を迅速に評価し適切に初期対応するため,救急看護においてフィジカルアセスメントの知識・技術の習得は必須といえます。
日本救急看護学会は,救急外来や救命救急センターの看護師を対象として「フィジカルアセスメントセミナー」を行っており,本書はそのテキストとして,救急看護に関連する疾患・病態の知識やフィジカルアセスメントの知識・技術を解説した,改訂第2版です。
「フィジカルアセスメントセミナー」の受講には,本書に対応したeラーニングの映像教材を閲覧し,修了テストに合格する必要があります。
- [本書のポイント]
- ・本書とeラーニング(映像教材・テスト)を活用することで,効率のよい学習が可能です。
- ・第5章「救急初療における急性症状の看護実践」では,各急性症状について事例を提示して解説しています。
- ・第6章「特徴のある患者のフィジカルアセスメント」では,固有の属性や背景,状況を有する患者へのフィジカルアセスメントについて,各専門領域の立場から解説しています。
- ・改訂にあたり,Appendixとして検査データ(動脈血ガス分析,超音波検査)のアセスメントに関する解説を加えました。
第1章 救急初療看護のアセスメントと実践
Ⅰ 救急医療における初療看護
救急医療
救急看護
救急初療における看護師の役割
チーム医療
Ⅱ 救急初療看護における看護過程
救急初療看護の看護過程
フィジカルアセスメント
救急初療看護の問題解決のための体系的アプローチ
救急初療での看護実践
第2章 救急初療看護のための臨床推論
Ⅰ 看護と臨床推論
臨床推論とは
診断プロセス
医師の臨床推論と看護師の臨床推論
Ⅱ 救急初療看護における臨床推論の方法
臨床推論の思考過程
救急看護における「仮説演繹法」
仮説の形成
仮説の検証
患者のQOLを最善にする
第3章 救急初療看護のフィジカルアセスメントの基礎
Ⅰ フィジカルアセスメントの基礎
フィジカルアセスメントとは
フィジカルアセスメントの基本技術
Ⅱ 救急初療看護における一次評価と二次評価
第一印象
一次評価
二次評価
Ⅲ 緊急度判定(院内トリアージ)
救急医療におけるトリアージ
トリアージガイドライン
救急外来におけるトリアージ
第4章 救急初療看護の系統別フィジカルアセスメント
Ⅰ 呼吸器系
フィジカルアセスメントの基礎知識
一次評価における呼吸器系のフィジカルアセスメント
二次評価における呼吸器系のフィジカルアセスメント
Ⅱ 循環器系
フィジカルアセスメントの基礎知識
一次評価における循環器系のフィジカルアセスメント
二次評価における循環器系のフィジカルアセスメント
Ⅲ 脳神経系
フィジカルアセスメントの基礎知識
一次評価における脳神経系のフィジカルアセスメント
二次評価における脳神経系のフィジカルアセスメント
Ⅳ 消化器系
フィジカルアセスメントの基礎知識
二次評価における消化器系の問診とフィジカルイグザミネーション
二次評価における消化器系のフィジカルアセスメント
Ⅴ 泌尿器系
フィジカルアセスメントの基礎知識
二次評価における泌尿器系のフィジカルアセスメント
Ⅵ 内分泌系
フィジカルアセスメントの基礎知識
一次評価,二次評価における内分泌系のフィジカルアセスメント
検査・治療
Ⅶ 婦人科系
二次評価における婦人科系のフィジカルアセスメント
Ⅷ 外傷患者
外傷初期診療の手順
外傷患者の一次評価,検査のアセスメント
第5章 救急初療における急性症状の看護実践
Ⅰ 急性症状のアセスメントと看護実践
症候のメカニズム
見逃してはならない疾患・よくある疾患
フィジカルアセスメント
病態アセスメント
検 査
看護実践
第5章「Ⅱ 救急初療における急性症状の救急看護実践」について
Ⅱ 救急初療における急性症状の救急看護実践
A 胸痛(事例:急性心筋梗塞)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
B 頭痛(事例:くも膜下出血)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
C 腹痛(事例:汎発性腹膜炎)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
D 呼吸困難(事例:気管支喘息)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
E めまい(事例:中枢性めまい)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
F 失神(事例:不整脈)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
G 意識障害(事例:脳出血)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
H 吐血(事例:食道静脈瘤破裂)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
I 発熱(事例:腎盂腎炎・敗血症)
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
J 胸部外傷
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
K 熱 傷
ホットライン情報
トリアージと蘇生フェーズ
検査の選択フェーズ
看護診断と看護実践フェーズ
第6章 特徴のある患者のフィジカルアセスメント
Ⅰ 小児患者
フィジカルアセスメントのポイント
緊急度の判断
看護実践のポイント
Ⅱ 高齢患者
フィジカルアセスメントのポイント
緊急度の判断
看護実践のポイント
Ⅲ 妊産婦
妊娠経過に伴う身体的特徴
フィジカルアセスメントのポイント
緊急度の判断
看護実践のポイント
Ⅳ 感染症患者
標準予防策と感染経路別対策
フィジカルアセスメントのポイント
緊急度の判断
看護実践のポイント
Ⅴ 全人的にとらえるべき患者
事例1;自殺企図や自傷行為により来院した患者
事例2;夜間に繰り返し受診する患者
Ⅵ 在宅患者
医療保険と介護保険
在宅患者の特徴
フィジカルアセスメントのポイント
緊急度の判断
看護実践
在宅での職種連携と課題
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
Appendix 救急初療看護における検査データのアセスメント
Ⅰ 動脈血ガス分析
動脈血ガスの項目と基準値
血液ガスの記号
肺の酸素化能の評価
酸塩基平衡障害の評価
Ⅱ 超音波検査
超音波検査とは
超音波検査の特徴
看護師にとっての超音波検査とは
超音波検査器の基本
救急領域で行われる超音波検査;POCUS
末梢動静脈穿刺
索引
巻 末:
シリアルナンバー
e ラーニングのご利用および救急初療看護コースのお申込み
フィジカルアセスメントセミナー
救急初療看護コースでは、救急初療における看護過程をもとにした看護実践ができることを目標に、「救急初療看護に活かすフィジカルアセスメント」のテキストとテキストのweb学習で、フィジカルアセスメントの基礎を習得し、その知識をコースで活用していく。また、それらの知識、技術を臨床で活かすことで臨床知が向上し、さらに、救急初療看護を探求することを目的とする。1日目のスキルブースは、救急初療看護の基本的な技術である一次評価、二次評価では、臨床推論を軸とした問診の方法、そして、身体所見を確実に習得する。2日目のシナリオブースで知識、技術の統合として、初療でよく見られる症候について、シミュレーターを使って救急初療看護の実際を経験する。その後の振り返りでSOAP記録をもとに、異常情報の分析、病態との関連、ケアの根拠を考えていく。(一般社団法人 日本救急看護学会 ウェブサイトより)