右結腸癌に対する腹腔鏡下結腸右半切除術
- 定価 4,180円(税込)
- 監修:木村 泰三
- 編集:渡邊 昌彦
- 著:國場 幸均
- B5・90ページ・並製
- 発行年月:2012年04月
- ISBN 978-4-89269-613-8
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本シリーズは、開腹手術とは大きく異なる内視鏡下手術を安全に行うための標準手技をまとめた内視鏡下手術のスタンダードと呼ぶべき手術書です。
内視鏡下手術の初心者から熟練者まで対応しており、日本内視鏡外科学会技術認定の取得を目指す方にとっても有用な一冊となっております。
I.術前準備
1.腫瘍側からみた適応
2.患者側からみた適応
3.インフォームド・コンセント
4.術前検査
5.術前処置
6.必要な器具
II.手術の実際
1.体位の固定
2.周辺機器の配置
3.手技の手順
4.手術メンバーの位置
5.手技の実際
小切開ならびにポート挿入/内側からの術野展開/腸間膜内の血管走行の把握/回結腸動静脈の同定(ダイレクトトラクションテクニック)/腸間膜切開の開始/十二指腸の剥離/D2郭清/D3郭清のためのスコープの視野/D3郭清:中枢側の挟み撃ち/D3郭清:支配血管中枢側の露出/D3郭清:中枢側血管の根部切離/十二指腸,膵鉤部の剥離/腎筋膜前面から回腸背側の剥離/回盲部授動(尾側からの剥離)時の術野展開/回盲部の剥離操作の開始/上行結腸の剥離/肝彎曲部の授動,肝結腸間膜の切離/横行結腸内側の剥離/体外操作,病変切除,吻合操作/閉 腹
III.トラブルシューティング
1.腸間膜前面を覆った小腸の排除が困難で,内側からの剥離郭清操作
がやりにくい
2.肥満患者に閉口する場合の工夫点
3.適正な剥離開始部はどこか
4.腸間膜の剥離をうまく行い,その剥離層を保持するためのコツ
5.右結腸曲(肝彎曲部)を簡単に授動するコツ
6.血管根部へどのように近づき,安全に切離するか
7.血管壁を損傷したら,どのように止血するか
8.腸管が小切開創より十分引き出せないとき,どうすればよいか
Ⅳ.偶発症,術後合併症と対策
1.偶発症
2.術後合併症と対策
縫合不全/創感染/腸閉塞/下肢の静脈血栓,肺血栓塞栓症/皮下気腫/腹壁瘢痕ヘルニア
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