これでナットク母乳育児
- 定価 1,760円(税込)
- 監修:水野 克己
- 編著:本郷 寛子
- 編著:瀬尾 智子
- 編著:水野 紀子
- B5・152ページ・並製
- 発行年月:2009年12月
- ISBN 978-4-89269-691-6
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書は、母乳育児の専門家である国際認定ラクテーション・コンサルタントの資格を持つ、さまざまな職種の4人が科学的根拠をまじえ、Q&A形式で詳しく、わかりやすく解説しています 。
医療従事者でなくとも容易に読める内容なので、母乳育児のことを知りたい母親とナースが共有できるお勧めの一冊です。
はじめに 世界のトレンドとしての母乳育児
母乳育児のすすめ/マスメディアによる母乳育児に関する情報のとらえかた/以前に、納得のいく母乳育児ができなかったお母さんへ/母乳で育てたかったけれど混合栄養や人工栄養で育てたお母さんへ
第1章 妊娠前・妊娠中の疑問
これから妊娠を考えている方、そして妊娠中のお母さんへ
入院中、赤ちゃんと同じ部屋で過ごせる産院と新生児室で預かる産院とではどちらがいいの?/赤ちゃんを新生児室で預かる産院で出産しますが、母乳育児はどのようにすればいいの?/出産前に乳房・乳首の手入れは必要ないの?/薬を使った無痛分娩で出産した場合、母乳育児に影響があるの?/母乳で育てるとアトピー性皮膚炎になりにくいの?/母乳で育てるとぜんそくになりにくいの?/出産後、どうすれば母乳育児がスムーズにできるの?/予定日より1か月早く生まれてきた場合でも、母乳育児はうまくいくの?/子どもを産んだ後に職場復帰を考えています。母乳育児は続けられるの?
コラム:母乳だけで育てたい!産院選びやお願いのポイント
第2章 出産前に知っておこう! -母乳の不思議-
1.母乳で育てるメリット
授乳によるお母さんへのメリットってあるの?/母乳育児による赤ちゃんのメリットってどんなこと?/母乳と人工乳では何が違うの?/母乳の成分は、赤ちゃんが飲みはじめの頃と飲みおわりの頃とではどう違うの?
コラム:母乳育児が社会に与えるメリット
コラム:妊娠と授乳による脳内変化
2.母乳のつくられ方
母乳はどのようにしてつくられるの?/母乳の量を増やすにはどうすればいいの?/どうして授乳と授乳との間隔が長くなると母乳の量は減るの?
コラム:授乳中のプロラクチンについて
第3章 出産後 -いよいよ母乳育児スタート-
1.基本の「抱き方・飲ませ方」
生まれたばかりの赤ちゃんを抱いたことがないので、母乳の飲ませ方がわかりません。/夜でも座って授乳するのがつらくなってきました。何か楽に授乳する方法はありますか?/双子を妊娠しています。母乳だけで育てたいのですが無理ですか?
コラム:工夫を加えた授乳法
コラム: 授乳中でも乳がん検診を受けられるの?
2.健康な赤ちゃんの成長・発達パターン
健診で、体重の増え方が少ないから人工乳を足すように言われたけど、必要なの?/生後3か月です。授乳後1時間もしないうちにおっぱいを欲しそうにすることがあります。母乳が足りていないの?/生後3か月です。いろいろな味に慣れさせるために果汁や野菜スープを飲ませなくていいの?/母乳が足りているかを自分で確認する方法はありますか?/赤ちゃんに母乳をあげるタイミングがわかりません。/赤ちゃんがよく眠ります。起こしてでも授乳をしたほうがいいの?/授乳して1分くらいすると、むせたり、のけぞったりします。これは異常なの?/生後4か月で、母乳だけで育てています。最近、赤ちゃんの体重が増えなくなりましたが、何が原因なの?/生後7か月です。急におっぱいをいやがるようになりました。卒乳なの?/生後9か月です。今でも夜に2、3回おっぱいを欲しがります。/生後10か月です。母乳をあげたいのですが、噛まれて痛いのです。/1歳になり、まわりが母乳をやめるように言うのですが、卒乳の時期なの?/うんちが数日出ません。体調が悪いの?
母乳外来の一コマ:混合栄養から母乳へ
生後1か月半の加奈子ちゃんの場合/生後4か月半の仁くんの場合
コラム:赤ちゃんの「急成長期」
コラム:赤ちゃんに果汁をあげないほうがいい理由
コラム:お風呂上がりに麦茶や湯冷ましは必要ありません
3.赤ちゃんの泣く・眠る(ふつうの赤ちゃんの生活パターン)
赤ちゃんに睡眠リズムってあるの?/赤ちゃんがよく泣きますが、大丈夫でしょうか?/夜泣きが続いて心配です。
コラム:赤ちゃんの鼻づまり
コラム: 赤ちゃんが泣いて困るときの対処法
4.補完食(離乳食)について
母乳だけで赤ちゃんを育てているのですが、離乳食(補完食)はいつから、どのように始めればいいの?/母乳ばかり飲んでいて食事をいやがります。どうしたらいいの?/1歳を過ぎて母乳を飲ませていると、むし歯になると聞きました。母乳はやめなくてもいいの?
コラム:補完食(離乳食)は柔軟に考えよう!
コラム: 貧血に注意しよう!
コラム: フォローアップミルクは必要ありません
5.授乳中のお母さんの食生活
授乳中の食事で気をつけることはありますか?/授乳時期にサプリメントを使用してもいいの?/授乳中に食べたほうがいい食べものって何?
コラム:日光を適度に浴びましょう!ビタミンDについて
コラム: カルシウム、鉄、ビタミン摂取について
コラム: 魚は大切な食材
6.母乳育児に関するトラブル
授乳をすると乳首が痛いのですが、どうしたらいいの?/妊娠中に乳首の形が扁平だといわれました。特別な準備をしなくても母乳で育てられるの?/出産後3日目ですが、乳房が張って痛いのです。/乳房が張って痛いときには、冷やすのと温めるのとでは、どちらがいいの?/赤ちゃんのおっぱいを吸う力が弱くて、うまく飲み続けることができません。/赤ちゃんがおっぱいをうまく吸えないときに乳頭保護器(ニップルシールド)を使うとよくないの?/母乳が出すぎてしまいます。どう対処すればいいの?/月経が始まってしまいました。母乳が出なくなったり、質が落ちたりしますか?/乳房の一部にしこりができました。どうしたらいいの?/乳腺炎と言われましたが、母乳を続けても大丈夫?
コラム:流産や早産の原因になると聞きました。妊娠したら授乳をやめなければならないの?
コラム: 授乳前に清浄綿で乳首や乳輪を拭かないほうがいい理由
7.母乳育児とアレルギー
アレルギー予防のためにはアレルギー予防用ミルクをあげたほうがいいと産院で聞きましたが、母乳だけで大丈夫なの?/授乳中の赤ちゃんが卵と牛乳のアレルギーだと診断されました。授乳中の私も卵と牛乳を控えたほうがいいの?/母乳だけで育ててきた生後5か月の赤ちゃんが卵と牛乳のアレルギーだとわかりました。大豆乳なら飲ませていいの?
コラム卵・牛乳成分を含む薬に注意しよう
8.母乳育児と薬
母乳を飲ませていますが、薬を飲んでも大丈夫?/市販薬やよく使われる薬と授乳の関係を教えてください。/授乳しながら薬を飲むにあたって、考慮するポイントを教えてください。/授乳中に注意すべき薬を教えてください。
9.母乳育児と感染症
母乳を続けていると、なぜ赤ちゃんが病気になりにくいの?/感染症(うつる病気)にかかりましたが、授乳は続けていいの?
コラム:予防接種の進め方
第4章 特別なサポートの必要な赤ちゃん
新生児集中治療室(NICU)に入院した赤ちゃんについて
赤ちゃんが早くに生まれそうです。母乳で育てたかったのですが、それどころではないとまわりに言われます。どうしたらいいの?/かなり早く生まれて、NICUで治療されている赤ちゃんでも母乳で育てていけるの?/母乳をしぼる方法がわかりません。私にもできるかしら?/妊娠中の超音波検査で、胎児に口唇裂と口蓋裂があると言われました。母乳で育てるにはどうすればいいの?
コラム:母乳をしぼってみましょう
手での搾乳/搾乳器での搾乳
コラム: しぼった母乳の保存方法とコップ授乳
おわりに 母乳育児を支えるのは家族の大切な役割
家族で母乳育児を支えよう/お父さんや周囲の人ができること/働くお母さんへの提案/母親同士の支援グループへの参加
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