救急医療40年
零からの出発「救急医学・救急医療改革への道程」
- 定価 3,080円(税込)
- 著:小濱 啓次(川崎医科大学名誉教授/川崎医療福祉大学教授)
- B5・162ページ・並製
- 発行年月:2011年06月
- ISBN 978-4-89269-732-6
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
およそ40年間にわたり、救急医療の臨床と教育、そしてさまざまな制度の確立に携わってきた著者による、救急医療・救急医学教育改革に向けた提言。川崎医科大学におけるわが国初の救急医学講座の開設、救急救命士法の成立、ドクターヘリの導入など、著者自身がその最前線でかかわってきたわが国の救急医療・救急医学教育の画期を振り返りつつ、救急医療・救急医学教育のいまを総括、わが国の救急医療・救急医学教育は今後どうあるべきなのか展望を示す。
I.筆者の略歴
II.救急医学(救急医療)実践のために,お世話になった先生
1.聖路加国際病院理事長:日野原重明先生
2.大阪大学名誉教授,元香川医科大学副学長・医学部附属病院院長:(故)恩地裕先生
3.川崎医科大学名誉教授,元川崎医科大学学長:(故)柴田進先生
III.わが国の救急医学の現状と問題,今後のあり方
1.救急医学の現状と問題
2.救急医学の問題と今後のあり方
3.大学における救急医学教育のあり方
4.医科大学は24時間救急診療のなかで救急医学教育を行うべき
5.川崎医科大学におけるわが国最初の救急医学講座の開講
6.救急医学は砂上の楼閣か
IV.わが国の救急医療の現状と問題,今後のあり方
1.救急診療の現状と問題,今後のあり方
1 救急診療の現状と問題
2 救急診療の問題と今後のあり方
2.救急業務(救急搬送)の現状と問題,今後のあり方
1 救急業務の現状と問題
2 救急業務の問題と今後のあり方
3.救急情報の現状と問題,今後のあり方
1 救急情報体制の現状
2 救急情報の問題と今後のあり方
4.ドクターヘリ(Doctor-Heli)
1 ドクターヘリの現状
2 ドクターヘリ発展の歴史
3 ドクターヘリに関連する問題
4 離島だけでなく,山間へき地,広域へき地にもヘリコプターが必要である
5 ドクターヘリと救命率の向上
6 専門看護師としてのフライトナースの誕生
7 ドクターヘリ秘話
5.国はドクターカーの全国導入を推進すべきである
6.国は行政力で大学病院を24時間体制の全科救急診療病院(ERと救命救急センターの設置)として位置づけるべきである
V.救急医学関連学会
1.日本救急医学会
2.日本臨床救急医学会
3.日本航空医療学会〔前日本エアレスキュー研究会〕
4.病院前救急診療研究会
5.へき地離島救急医療研究会
6.救急医学セミナー
VI.発表小論文
日本航空医療学会顧問Gerhard Kugler氏のご逝去を悼む
今,医療は仁術ではなく算術で考えるべきだ
東京都は救急医療過疎地か
社会復帰率で心肺蘇生法の効果を評価しよう
救急医療の崩壊と改善への提言
わが国における病院前救急診療の歴史
ドクターヘリは空飛ぶ救命救急室
ドクターヘリの法制化と新しい救急医療体制の構築
総説 ドクターヘリと消防防災ヘリとの協力体制の現状と将来のあるべき姿
卒後臨床研修制度は続行すべき- 大学病院はなぜ学生が残らないのか,還らないのかを考えるべき-
へき地・離島医療は医師の原点である
最終講義 救急医学と救急医療への挑戦
VII.老医の戯言
1.教育者のあるべき姿
2.管理者(長たる者)のあり方
3.女性は25歳から結婚したい相手を探そう
4.人の運命と陽性思考
5.ローマは一日にしてはならず
6.老いをいかに防ぐのか
7.人生は長い,しかし,歳をとると1日は短い,だから1日を悔いがないように,仕事をしながら楽しく過ごそう
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