危機管理ハンドブック　【売り切れ】

定価 5,720円（税込）

著：ブライアン・ディロン
監訳：MIMMS日本委員会
A5変・336ページ・並製
発行年月：2014年02月
ISBN 978-4-89269-839-2
※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

この本について
目次

本書は英国独自の役職であるEmergency Planning Officerすなわち「緊急事態計画策定担当官(EPO)」の先駆者である著者により、緊急事態に備えた「計画策定」の要点と「演習」の標準的な方法が記載された手引書であり、大事故災害時の医療にかかわる人を広く対象とした教育コースを運営している一般社団法人MIMMS日本委員会により監訳された。我が国における「訓練」とは異なる概念の英国の「演習」について具体的に学ぶことができ、2011年の東日本大震災以降に重要性が再認識された危機管理や事業継続に関する理解を深めるうえで非常に役に立つ1冊。

1 緊急事態計画策定への序説

EPO（緊急事態計画策定担当官）／個人の資質／ EPOのイメージ／緊急事態計画策定にかかわる人々／2004年民間緊急事態法（CCA2004）／レジリエントな組織

2 計画と演習すること

計画のタイプ／緊急事態計画策定サイクル／統合的緊急事態計画策定／誰が計画を策定するのか／多機関計画の展望／計画策定の決断／事業継続に取り組むこと／われわれは演習する必要があるのか？

3 計画を作る

「組織内」で統合された計画策定／電子版計画書か印刷版計画書か？／何を計画に載せるべきか？／計画書のフォーマット／計画の積み上げ／計画書の完成と公表

4 緊急事態対応の理解

「ゴールデンアワー」／急性期と回復期／緊急事態対応に関する用語／緊急事態対応／警察─カテゴリー1対応機関／現場管理／対応を支援する施設や人々／被災者局／消防・救助サービス―カテゴリー1対応機関／救急サービス─カテゴリー1対応機関／海事沿岸警備庁（MCA）─カテゴリー1対応機関／地方自治体―カテゴリー１対応機関／他の重要な組織

5 緊急事態対応の連携・調整

連携・調整における警察の役割／GSB（ゴールド，シルバー，ブロンズ）／警察災害（事態）担当官（PIO）／各管理レベルの発動／戦略調整センター（SCC）／地域的，国家的連携・調整／担当責任省庁（LGD）／SCC／SCG内の管理─情報の記録と共有／連携・調整─全てをまとめて

6 演習デザイン

一般的原則／基本シナリオ／目的と目標／演習のタイプ／シミュレーション／視覚化／演習方法の選択／全体的な費用／費用回収

7 演習の管理

演習を管理するのは誰か？／状況付与表を使用する／スタッフの動員スケジュール／行動管理型演習と自由行動型演習／演習統制所／演習用コミュニケーションネットワークオーバーレイ／時程表／時間の短縮／演習次第すなわちプログラム／プレイヤー情報パック（PIP）／デブリーフィングのスケジュール

8 演習の企画と組織化

企画会議／シナリオを作成する―演習名：メイフラワー／リソース一覧表の準備／セミナー型演習／机上演習チェックリスト／コントロールポスト演習チェックリスト／実働演習チェックリスト

9 演習の進行方法

導入／セミナー型演習／机上演習／コントロールポスト演習／実働演習

10 デブリーフィング

なぜデブリーフィングするのか？／効果的なデブリーフィング／デブリーフィングのタイプ／演習に対するデブリーフィング／デブリーフィングの各形式の中で何が必然的結果なのか？／演習デブリーフィングの進行／実災害でのデブリーフィング／デブリーフィング報告書の完成／全体的な行動監視