救急隊員による脳卒中の観察・処置の標準化 PSLSガイドブック2015
- 定価 2,420円(税込)
- 監修:日本臨床救急医学会
- 編集協力:日本救急医学会
- 編集協力:日本神経救急学会
- 編集:PCEC・PSLS改訂小委員会
- 3版・B6・218ページ・並製
- 発行年月:2015年06月
- ISBN 978-4-89269-866-8
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
『PSLS コースガイドブック』は,2007 年1 月に初版を,2009 年5 月に改訂版を出版し,脳卒中を疑う傷病者の観察・処置や搬送先決定の標準参考書として,すでに救急隊員に好評を博し,この『PSLSガイドブック2015』はその第3版にあたります。
本書は,病院前医療とくに救急隊員向けの図書ではありますが,コメディカル,トリアージナースや臨床研修医の脳卒中入門書としても活用が可能です。救急医療に従事されている方以外にも,広くお読みいただきたい1冊となっております。
<今回の改訂のポイント>
◎紙面デザインを一新。より明るく,より読みやすく。
◎2014年4月の救急救命士特定行為や包括的指示の拡大をふまえ,全項目にわたって内容の精査と加筆・修正を行いました。
◎新規4項目を追加しました。
「緊急度判定体系と救急救命士特定行為」
「特定行為プロトコール」
「病院前脳卒中スケール」
「低血糖の原因と症候」
◎シナリオシミュレーションの項目では,PSLSアルゴリズムとそれに伴う行動を二次元で表現した“クリニカルマップ”を新規挿入。よりわかりやすく,視覚的に,シナリオを理解できるようになりました。クリニカルマップはウェブ上でも見ることが可能です。
◎予備知識として役立つ「コラム」を3編追加しました。
Ⅰ部:総論
1.脳卒中の早期治療を可能にすることの重要性
2.脳卒中に対する救急医療体制(メディカルコントロール体制)の構築
3.地域における救急隊の役割
Ⅱ部:イントロダクションPSLS
1.PSLSの位置づけ
2.PSLSの概略
3.PSLSとISLS
4.PSLSとPCEC,JPTEC
5.緊急度判定体系と救急救命士特定行為 ※新規追加項目①
Ⅲ部:PSLSの実際
1.PSLSプロトコール
2.PCECプロトコール
3.特定行為プロトコール ※新規追加項目②
4.病院前脳卒中スケール ※新規追加項目③
Ⅳ部:基礎知識編
1.急性期意識障害の評価法
2.神経症候と評価
3.低血糖の原因と症候 ※新規追加項目④
4.脳卒中の判断
5.医療機関の選定
Ⅴ部:シナリオ
1.PSLSコースの指針
2.PSLSコースデザイン
3.脳卒中のシナリオシミュレーション
Ⅵ部:資料
1.脳卒中の評価法(ストローク・スケール)
2.rt-PAを用いた血栓溶解療法の適応と禁忌
3.脳卒中
コラム
1.脳ヘルニアとは
2.脳卒中と他の疾患との鑑別 “カメレオンとモドキ” chameleon vs mimics
3.日本脳卒中協会の活動
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