PCECガイドブック2016
救急隊員による意識障害の観察・処置の標準化
- 定価 3,080円(税込)
- 監修:日本臨床救急医学会
- 編集協力:日本救急医学会
- 編集協力:日本神経救急学会
- 編集:PCEC・PSLS改訂小委員会
- 第2版・B6・272ページ・並製
- 発行年月:2015年12月
- ISBN 978-4-89269-878-1
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
■本書『PCECガイドブック2016』は,7年間にわたって意識障害傷病者に対する病院前現場活動の教科書として役割を果たしてきた『PCECコースガイドブック』の,改訂第2版にあたります。改訂までの間には,救急救命士特定行為の拡大などもあり,病院前医療の安全で効果的な実施には,形式的な手順だけでなく,背景となる病態の理解も必須となっています。本書がそれらの理解のために活用され,未来への第一歩となれば幸いです。
【改訂のポイント】
◎紙面デザインを一新。刊行済の『PSLSガイドブック2015』と統一性をもたせ,より明るく,より読みやすく。
◎旧版発行から7年間での特定行為拡大等の変化をふまえ,全項目にわたって内容を精査し,修正・加筆を行いました。もちろん,『PSLSガイドブック2015』とも連動しています。
◎ 意識障害対応のケースシナリオをさらに充実化。
①代表的な原因疾患それぞれに1つずつ,18症例のケースシナリオを掲載
②掲載形式は“PSLS”“ISLS”“ACEC”と同様にケースマップを採用。視覚的に,時系列的に,一目で理解しやすくなりました。利用環境に合わせ,シナリオの改変も簡単です。
③シナリオとケースマップはすべてウェブ上でも閲覧可能。本書内掲載のQRコードから,お手持ちの端末でいつでもどこでも。
Ⅰ部:総論
■1.意識障害傷病者の救急搬送の実態
■2.意識障害に対する救急医療体制の構築
■3.地域における救急隊の役割
■4.神経蘇生とPCEC
■5.意識障害の病態
Ⅱ部:イントロダクションPCEC
■1.PCECの位置づけ―PEMEC
■2.PCECの概略
■3.PCECとその他の神経蘇生学習ツール
■4.意識障害の原因検索―日本語版AIUEO TIPS
■5.情報収集・問診のコツ
Ⅲ部:PCECの実際
■1.PCECプロトコール
■2.PSLSプロトコール
■3.特定行為等プロトコール
■4.主な病態の標準的対応
Ⅳ部:意識障害者に必要な観察
■1.急性意識障害の評価
■2.神経疾患を疑うときの知識と観察技術
■3.頭部・顔面・頸部の観察
■4.胸背部・腹部・腰部の観察
■5.四肢の観察
Ⅴ部:シナリオ
■1.PCECコースの指針
■2.PCECコースデザイン
■3.急性意識障害のシナリオシミュレーション
Ⅵ部:意識障害の原因となる代表的疾患の各論とケースシナリオ
■い→インスリン:低血糖・高血糖
■し→ショック
■き→飢餓:低栄養
■に→尿毒症:腎疾患
■しょう→消化器疾患:肝疾患
■が→外傷
■い→飲酒:アルコール関連
■なる→ナルコーシス
■ほ→ホルモン:甲状腺・副腎疾患など
■ど→瞳孔不同:脳ヘルニア
■ま→麻薬他:薬物・毒物中毒
■ずい→髄膜炎:髄膜炎・脳炎
■た→体温異常:熱中症・偶発性低体温症
■め→メンタル:精神疾患
■し→失神
■て→てんかん:痙攣・てんかん
■さん→酸素:低酸素血症
■そ→卒中:脳卒中
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