脳機能の電気生理学的検討
- 定価 4,400円(税込)
- 著者:上田 守三
- 第1版・B5・72ページ・並製
- 発行年月:2016年07月
- ISBN 978-4-89269-893-4
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書の著者は、脳神経外科疾患における種々の病態を電気生理学的に捉えて、脳機能の予後を追求した。実験や臨床を通して電気生理学的検討の有用性が確認され、それらのエッセンスをまとめて本書に記した。さらに、Spreading Depression(SD)の基礎的研究と、臨床においてSD現象に関わる病態について記述した。脳神経外科および救急科の専門医である著者の、研究者としての成果をまとめた一冊である。
PART 1 脳機能の電気生理学的検討
1.気道閉塞時におけるEEG、VER、ECG の変動と予後推察
2.心肺蘇生後患者の脳波および脳幹聴覚誘発電位による早期予後推察
3.重症頭部外傷患者の治療方針と予後推察
4.ICU における脳波の変動
5.心臓大血管手術直後(体外循環直後)の中枢神経障害の予測
6.Central Conduction Time(CCT)の臨床応用
7.急性期高度意識障害における脳波の変動
8.遷延性昏睡患者の長期臨床経過(脳波基礎律動パワースペクトルの変動)
9.脳障害後の運動機能と知覚誘発電位の変動
10.事象関連電位P300 の応用
11.サーモグラフィーの脳神経外科手術への応用
PART 2 Spreading Depression(SD)とは