最前線の知見と成果で、熱中症の脅威に立ち向かう！

【本書の概要】
世界的な温暖化、熱中症の大きなリスクファクターである高齢化、孤立化、貧困化が急速に進行し、夏期の熱中症が大きな脅威となっています。そのような状況のなか、知っておくべき熱中症の新常識、日本における熱中症の現状、具体的な熱中症対策を集約した、日本の夏必携の「熱中症対策本」です！

【特徴/ポイント】
・初版発行から５年の間に集積された数多くの知見、熱中症の診断・治療の進歩をもとに、多職種の執筆陣による解説を行いました。
・医療従事者に知ってほしい最新の診断・治療だけでなく、行政・スポーツ関係者や介護関係者、一般の方にも役立つ熱中症予防策も掲載しました。
・労働やスポーツ、イベントの現場における取り組み、または経口補水療法や服装への注意など、日常における熱中症対策を新たにコラムとして盛り込みました。
・夏の国内で行われる国際的なスポーツ競技大会の開催を控えたわが国でも、本書が熱中症の予防、治療に少しでも寄与できることを祈念しています。

第I章　熱中症の新常識

1．体温調節の仕組み～体温調節の基礎から臨床まで～
2．熱中症の病態
3．熱中症の疫学（変遷）
4．熱中症のリスクファクター
5．熱中症の分類
6．熱中症の応急処置
7．熱中症の集中治療
8．熱中症の後遺症

第II章　日本における熱中症の現状

1．統計から見るわが国の熱中症
2．一次二次救急医療機関における熱中症
3．三次救急医療機関における熱中症
4．労働災害としての熱中症
【コラム：労働現場における熱中症対策】
5．スポーツにおける熱中症
【コラム：スポーツ現場における熱中症対策】
6．在宅症例における日常診療での熱中症対策について
【コラム：梅雨明けごろが危険!!】
7．小児における熱中症
【コラム：経口補水療法】

第III章　熱中症の予防と対策：最新事情

1．熱中症における基礎実験の成果
2．重症度，予後に寄与するファクターの臨床研究
3．行政における熱中症対策
4．気象と熱中症予防に関する情報発信
【コラム：熱中症予防啓発活動】
・「熱中症ゼロへ」プロジェクト
・熱中症予防声かけプロジェクト
5．地域における熱中症予防
【コラム：服装の進化と熱中症予防】
6．ヒートアイランド対策
7．居住環境における熱中症対策
8．海外における熱中症対策
【コラム：イベント現場における熱中症対策】
【コラム：2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた熱中症対策】