鼠径部ヘルニアの手術

鼠径部ヘルニアの手術

  • 定価 15,400円(税込)
  • 監修:冲永 功太
  • 編集:松本 純夫 柵瀨信太郎 早川 哲史
  • A4・368ページ・並製
  • 発行年月:2018年11月
  • ISBN 978-4-89269-966-5
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

~鼠径部ヘルニア治療に携わる外科医へ

鼠径部ヘルニアは良性疾患であり,鼠径部ヘルニア手術は外科手術のなかでもっとも頻度の高い手術である。それゆえ,より安全で正確な手術が求められる。

本書では,解剖的基礎部分を従来からの鼠径部切開法における場合と,腹腔鏡下手術を施行する際に必要な重要な局所解剖とに分けて詳細に解説している。

さまざまな手術手技があるなかで,ヘルニアのエキスパートが再発や合併症のないヘルニア手術の実現を願い,多くの図や写真を掲示して,解説している。

Ⅰ章 鼠径部ヘルニアの局所解剖

日本ヘルニア学会 鼠径部ヘルニア分類
鼠径部切開法からみた解剖
腹腔鏡からみた解剖(TAPP 法・TEP 法)
鼠径部ヘルニアの解剖用語

Ⅱ章 わが国における鼠径部ヘルニア手術の変遷

鼠径部切開法の歴史
腹腔鏡下手術の歴史;術式開発の黎明期

Ⅲ章 手術手技

1 腹腔鏡下手術

● TAPP 法

 標準術式
 内側アプローチ(サンドウィッチ法を含む)
 難症例
● TEP 法
 標準術式(女性の場合も含む)
 標準術式(バルーン法)
 難症例
 needlescopic TAPP
 単孔式(TAPP 法は除く)

2 鼠径部切開法

● 組織修復法
 Marcy 法
 Bassini 法とiliopubic tract 法
 McVay 法
 Shouldice 法
● メッシュ法
 Lichtenstein 法
 Plug 法
 Bilayer 法
 TIPP 法
 Kugel 法
 ONSTEP 法
● 再発例に対する手術
● 大腿ヘルニアに対する手術法

3 女性のヘルニア手術の留意点

4 嵌頓ヘルニア手術の留意点

 鼠径部切開法
 腹腔鏡下手術

5 小児ヘルニア手術

 Potts 法
 LPEC 法

Ⅳ章 術後偶発症の予防と対処法

漿液腫・血腫
出血
疼痛;慢性術後鼠径部痛

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