ソーシャルワークの理論と実践の基盤

ソーシャルワークの理論と実践の基盤

  • 定価 3,960円(税込)
  • 監修:公益社団法人 東京社会福祉士会
  • 編集:『ソーシャルワークの理論と実践の基盤』編集委員会
  • 初・B5・272ページ・並製
  • 発行年月:2019年10月
  • ISBN 978-4-89269-988-7
  • ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。

この一冊で“おなかいっぱい”
自分らしさが滲み出る公準的ソーシャルワークの
理論と実践の基盤をこの一冊に集約!

 

本書は、理論や学問を素地として、ソーシャルワークの原理や倫理綱領、アプローチと価値観や技能を繰り返しながら高めていくソーシャルワークの公準的機能と自分らしさを紡ぎ合わせて、自らの実践を確立していくための基盤を記した一冊です。ソーシャルワークで求められている基盤に関する事項を、単純な理論やアプローチの羅列ではなく、実務に活用できるよう工夫を凝らしました。

読者の皆様が基盤を踏まえたうえで、自分にしかできないソーシャルワーク実践を紡ぎ、本書にある理論やアプローチを超えた、社会変革や社会開発を促す新たな理論やアプローチ、すなわち”創生”に励んでいただければ幸いです。

※本書は東京社会福祉士会の「認定社会福祉士認証研修」「生涯研修独自研修」のテキストに採用されています。

本書の特徴

  1. ・ソーシャルワークの理論だけでなく、社会科学、人文学、および地域・民族固有の知を基盤とする「ソーシャルワーク」のテキストとして、周辺領域の学問や法制度も概説!
  2. ・生物・心理・社会モデル(BPSモデル)を基盤に置いたアセスメント法やチームマネジメントなどを実践で活かせるよう具体的に解説!
  3. ・ソーシャルワーカーに必須のスーパービジョンについて、その基礎と応用、そしてそれらを踏まえた演習が充実!
  4. ・より深く知りたい内容は充実したコラムで補完

はじめに

第1章 社会福祉士
Ⅰ 社会福祉士とは
Ⅱ 日本社会福祉士会
Ⅲ 東京社会福祉士会
Ⅳ 生涯研修制度と認定社会福祉士制度
Ⅴ 時代は社会福祉士を必要としている;明石市長が示す展望

第2章 ソーシャルワーカーの素地
Ⅰ 福祉にかかわる法制度
Ⅱ ソーシャルワークと社会福祉学隣接領域
Ⅲ 倫 理
Ⅳ 価値を踏まえた実践

第3章 ソーシャルワークの基盤
Ⅰ ソーシャルワーク論;人の尊厳との関係
Ⅱ ソーシャルワークの機能
Ⅲ ソーシャルワークの定義とソーシャルワークの技術との関係
Ⅳ ソーシャルワークの理論と技術

第4章 ソーシャルワークの理論・アプローチ
Ⅰ ジェネラリストを支える「深く,広い」ソーシャルワークの理論・アプローチの実践
Ⅱ ジェネラリストのためのアプローチ・モデル
Ⅲ ジェネラリストの7つの条件

第5章 生物・心理・社会モデルからのアセスメント
Ⅰ アセスメントの基礎
Ⅱ 生物・心理・社会モデルからのアセスメントの視点
Ⅲ 生物・心理・社会モデルを用いた各領域のアセスメント(演習)

第6章 多職種連携とチームアプローチ
Ⅰ 職場の組織力とチームアプローチ
Ⅱ 会議体とその種類

第7章 スーパービジョンの基本
Ⅰ スーパービジョンとは何か
Ⅱ スーパービジョンの機能
Ⅲ スーパービジョンの形態と方法
Ⅳ スーパーバイザーに求められる力量と姿勢
Ⅴ 実習スーパービジョン

第8章 専門職育成のためのスーパービジョンの深化
Ⅰ 包括的なスーパービジョン
Ⅱ 認定社会福祉士制度におけるスーパービジョン
Ⅲ 機関内部・外部におけるスーパービジョン
Ⅳ スーパービジョンを深めるための技能

第9章 スーパービジョン演習
本章の構成と活用方法
演習1:アルコール等の問題を抱える人への支援
演習2:関係機関との連携が鍵となるひとり親世帯の支援
演習3:家族関係の変化から課題が顕在化した家庭への支援
演習4:認知症者の生活拠点をめぐる家族支援
演習5:職場定着に向けたコンフリクトの解消と機関連携
演習6:知的障害者の意思決定支援体制の再構築
演習7:共依存が考えられる家庭への支援
演習8:頻繁な破衣行為などを有する障害者への支援
演習9:精神障害者の受診支援と退院支援
演習10:交通事故で脳に損傷を受けた高次脳機能障害の人への支援
演習11:罪を犯した障害者の理解と地域ネットワークの形成
演習12:養育者の心の揺らぎへの支援
演習13:母子生活支援施設のDV被害者支援
演習14:一時保護を通じた児童への生活状況改善への支援
演習15:中学校卒業後の進路決定と支援
演習16:多問題家族における子どもへの支援
演習17:いじめにかかわる子どもたちの家族支援
演習18:未成年者に対する後見の支援
演習19:少年院在院者の社会復帰支援
演習20:精神障害者の復職支援を通じた家族支援
演習21:進行した乳がん患者の自己決定に対する支援
演習22:自殺のリスクが疑われる人への支援
演習23:長期滞在の外国ルーツ者支援
演習24:困難事例によりストレス過多となった同僚への組織的支援
演習25:周産期医療における若年妊婦への支援
演習26:被災地支援から帰ってきた部下への支援

Appendix:26の権利

コ ラ ム
・児童虐待と親権
・地域包括ケアの背景
・福祉事務所とはどのような所か? 何を行っているのか?
・地域包括支援センターについて
・認知症について
・障害者の就労を支援する機関と専門職
・相談支援事業と相談支援専門員について
・アディクションと共依存
・強度行動障害
・精神科病院の入院形態
・精神科病院への移送
・Y問題
・高次脳機能障害とは
・児童発達支援センターとは
・母子生活支援施設とは
・児童養護施設入所児童の支援
・LGBTQ
・第三者である社会福祉士が担う未成年後見人の職務と機能
・非行少年処遇の概要
・両立支援コーディネーターとは
・自殺に関する基礎知識
・オールドカマーとニューカマー
・在留資格とは
・ストレスチェック制度
・妊産婦に寄り添う
・サイコロジカルファーストエイド(PFA)

関連書籍

  • 福祉は誰のために
  • 救急患者支援 地域につなぐソーシャルワーク
  • 改訂第2版 精神障がい者のための就労支援
  • 改訂第2版 救急認定ソーシャルワーカー標準テキスト
  • 小児看護 2013年8月号

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