
増補版 DMAT標準テキスト絶版
- 定価 6,820円(税込)
- 監修:日本集団災害医学会
- 編集:日本集団災害医学会DMATテキスト編集委員会
- 編集協力:日本救急医学会
- A4・450ページ・並製
- 発行年月:2012年11月
- ISBN 978-4-89269-787-6
- ※※2015年3月現在「DMAT標準テキスト 改訂第2版」が最新版となります。
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
本書は、防ぎ得た災害死の撲滅を目指す災害急性期医療対応の基本原則を整理し、平成23年に発生した東日本大震災でのDMAT活動に触れ、さらに改訂された活動要領に基づく最新の運用体制にあわせたDMATの活動内容についてまとめました。
医療従事者・行政関係者が災害急性期に知っておくべき内容を網羅しています。
I 災害概論
1 災害の定義・分類,災害サイクル
2 阪神・淡路大震災の教訓─防ぎえた災害死
3 災害対応の原則
II DMAT とは
III 急性期災害医療対応の原則
1 災害医療対応の基本コンセプト
2 指揮・統制
3 安 全
4 情報伝達
5 評 価
6 トリアージ
7 治 療
8 搬 送
9 災害現場における主要部門の機能とレイアウト
10 準 備
IV ロジスティクス
1 ロジスティクスと災害
V DMAT の運用
1 DMAT 活動要領
2 DMAT の指揮系統と運用
3 DMAT におけるロジスティクス
4 平時の準備
5 広域災害救急医療情報システム(EMIS)
6 DMAT 運用戦略
7 現場活動
8 病院支援
9 ヘリコプターの活用
10 後方支援
11 広域医療搬送
VI DMAT が実施する診療
1 DMAT が実施する診療とは
2 DMAT が実施するトリアージ
3 DMAT が実施するprimary survey と安定化治療(処置)
4 診療の実際
5 看護の実際
VII DMAT が知っておくべき災害時の知識
1 圧挫(クラッシュ)症候群
2 航空医学
3 メディア対応と個人情報保護
4 救援者ストレス
5 災害超急性期における被災者のこころの変化
6 肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)
VIII 地域におけるDMAT 運用のあり方と現状
1 地域におけるDMAT 運用のあり方
2 都道府県におけるDMAT 運用
3 ブロックにおけるDMAT 運用
IX DMAT 活動事例
1 新潟県中越沖地震(2007 年)
2 岩手・宮城内陸地震(2008 年)
3 JR 福知山線脱線事故(2005 年)
4 洞爺湖サミット(2008 年)
5 東日本大震災(2011 年)
X DMAT に関連する特殊な環境や活動
1 USAR とCSM
2 寒冷地災害
3 洋上災害
4 CBRNE テロ
5 クライムシーンでの対応
6 爆 傷
7 マスギャザリング・イベント対応
8 空港災害
9 DMORT
Appendix わが国の災害対応体制
1 法体制
2 国の対応
3 厚生労働省の対応
4 災害拠点病院,広域災害・救急医療情報システム,救急医療用ヘリコプター(ドクターヘリ)
5 総務省消防庁
6 警察における災害警備活動
7 海上保安庁の対応
8 自衛隊の対応
9 自治体の対応
10 各組織の災害医療対応
■巻末資料
(1)広域医療搬送カルテ
(2) DMAT 標準資器材(資機材)リスト
■コラム
complex humanitarian emergency/ DMAT活動要領改正(2012年3月)と用語の修正/インフォメーションとインテリジェンス/ 1998 年ドイツICE 高速列車脱線転覆事故/日本赤十字社の無線/ DMAT 活動における無線通信の活用に向けて/航空機搭載資機材についての課題/トリアージタグの標準化の課題/「トリアージ」という用語の多様性
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