精神科救急医療ガイドライン
規制薬物関連精神障害2011年版
- 定価 1,980円(税込)
- 編集:日本精神科救急学会
- A4・118ページ・並製
- 発行年月:2012年04月
- ISBN 978-4-89269-766-1
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
『今後予想される薬物乱用の第二次および第三次予防対策における大きな改革のうねりを見据えながら,薬物依存の専門医療がその役割をきちんと果たすためには,現在の<薬物依存臨床の専門家コンセンサス>として,この「精神科救急医療ガイドライン(規制薬物関連精神障害) 2011年版」が,一層遍く多くの精神科医師に利用されることが期待されるのであります。また,ナイーブで未だ偏見を持たない臨床研修医や若い精神科医師には,特に役立てていただけるものと期待されます。さらにまた刑事司法の領域で薬物依存者の再乱用防止のため治療教育に携わっている関係者のほか,ダルク・マック等の民間回復施設スタッフ諸氏におかれても,大いに参考になるものと自負いたしております。』(「まえがき」より)
I.「規制薬物関連精神障害」の治療・処遇に関する概論
1.規制薬物とは
2.薬物依存症の治療のプロセス
3.麻薬中毒者の措置入院制度
4.外来診療における条件契約療法
5.規制薬物使用者に対する精神科救急医療と刑事司法との連携
II.規制薬物使用による急性中毒
1.尿中薬物の簡易検査キット
2.睡眠薬(バルビツール酸系・BZP系)による急性中毒
3.シンナー等有機溶剤による急性中毒
4.覚せい剤急性中毒
III.規制薬物関連精神障害
1.ベンゾジアゼピン系薬物による依存症候群
2.有機溶剤による依存症候群と精神病性障害
3.覚せい剤による依存症候群と精神病性障害
4.大麻関連精神障害
5.アヘン類関連精神障害
IV.薬物関連精神障害の治療のプロセスと選択肢
1.入院形態の選択と入院治療
2.外来通院治療
3.薬物療法
4.心理社会的治療
5.暴力などのトラウマ問題を抱えた事例に対する心理社会的援助
6.ワークブックを用いたグループ治療プログラムの実際
7.ダルクや自助グループ活動との連携
8.刑事手続き上の問題に対する対処方法
V.薬物依存症に対する入院治療における看護支援
1.薬物依存症患者の特徴と看護のあり方
2.入院時における看護師の役割
3.ホスピタル期前期(離脱期)の看護のポイント
4.ホスピタル期後期(渇望期)の看護のポイント
5.暴力への対処
6.集団治療プログラム(依存症治療)を通しての看護
VI.医療施設間の連携
1.身体科医療施設との連携
2.精神科医療施設間の相互連携
VII.家族に対する治療教育
1.家族に対する見方
2.受診時の家族を巡る状況
3.家族心理教育の概要
4.イネイブリング
5.規制薬物の届け出
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