新版 ストーマ手術アトラス
- 定価 8,360円(税込)
- 編著:塚田 邦夫(高岡駅南クリニック院長)
- 編著:渡辺 成(川口市立医療センター)
- A4・230ページ・並製
- 発行年月:2012年03月
- ISBN 978-4-89269-764-7
- ※記載されている所属・肩書は、出版当時のものです。
2002年に本書の前身ともいえる「ストーマ手術アトラス」を刊行してから約10年、この間のストーマを取り巻く医学・医療の進歩には目覚ましいものがある。本書では、これらの進歩をすべて反映するとともに、執筆者を大幅に入れ替え、ストーマ手術の最新の知識・手術手技を網羅した。手技の詳細とともにそのポイントを的確にイラストで示すことにより、非常に理解しやすい内容となっている。
また、患者のQOLを高めるための工夫が随所に述べられ、社会の要請に応えるストーマ手術のバイブルとなろう。
外科医、泌尿器科医、小児外科医、ET、WOCナース必携の一冊である。
第1章 ストーマ手術の心構え
第2章 ストーマ手術の術前準備・術後管理総論
I ストーマの告知
社会復帰のためのストーマ造設/癌告知とストーマの受容/一時的ストーマ造設時の注意点/末期癌でのストーマの告知/ストーマの必要性の説明とその他の考慮点
II ストーマサイトマーキング
ストーマサイトマーキングを始めるにあたって/ストーマサイトマーキングの方法
III ストーマ創の管理
ストーマ縫合部の管理(粘膜皮膚接合部)/ストーマ創の抜糸/正中創の管理/排泄物の管理/ストーマの合併症/退院後ストーマ外来の必要性
第3章 消化管ストーマ
I 消化管ストーマ造設前の準備
腸管術前処理/大腸閉塞の管理/術中内視鏡検査/On table irrigation
II 下行・S状結腸ストーマ
エンドストーマの造設/ループストーマ造設/ハルトマン手術における留意点
III 横行結腸ループストーマ
岩間式ループ型横行結腸ストーマ(Turnbull型ストーマ)/通常の横行結腸ループストーマ造設法(腹壁切開創をストーマ孔として利用する場合)/中毒性巨大結腸症における横行結腸ストーマ/腹腔鏡による結腸ストーマ造設
IV 回腸ストーマ
エンドストーマ(結腸との違いを中心に)/ループストーマ(結腸との違いを中心に)/ループエンドストーマ/腹腔鏡による回腸ストーマ造設術
V 緊急手術時のストーマ造設の留意点
術前のストーマサイトマーキング/術中のストーマ造設部位の決定/緊急手術時のストーマ造設手技
VI ストーマの合併症の手術
狭窄ストーマの手術/ストーマ傍ヘルニアの手術/ストーマの脱出の手術
VII ストーマ閉鎖術
第4章 尿路系ストーマ
I 尿路系ストーマの術前準備,術後管理総論
尿路変向術の術式選択/術前準備/術後管理
II 腎 瘻
III 尿管皮膚瘻術
IV 膀胱瘻
V 回腸導管術
VI 禁制型尿路変向術
禁制型尿路変向術の術式選択/導尿型代用膀胱造設術/回腸新膀胱造設術
第5章 小児におけるストーマ造設術
I 小児の消化管ストーマ造設術
小児期の特徴と留意事項/造設手技の一般的事項/ストーマサイトマーキング/胃 瘻/エンドストーマ/ヒルシュスプルング病のストーマ/高位ないし中間位鎖肛のストーマ/新生児壊死性腸炎など,新生児腹膜炎のストーマ/ストーマ閉鎖術
II 小児の尿路系ストーマ
尿管皮膚瘻術/膀胱皮膚瘻術/禁制型尿路変向術/導尿用ストーマ作製術
MEMO
●腹膜内か腹膜外か
●π式ストーマ皮膚形成法
●ループストーマにロッドは必要か
●ストーマにおける腸管と周囲組織との縫合についての一考察:とくに腸管と筋膜との縫合
●回腸肛門吻合時のdiverting ileostomy(空置的回腸ストーマ)は必要か
●Loop colostomy(空置的ループ型結腸ストーマ)
●イレオストミーの生理
●順行性浣腸を行うためのストーマ
●緊急に造設されたストーマの管理と患者支援
●ストーマ閉鎖の皮膚縫合法について
●尿管皮膚瘻術におけるカテーテル管理の注意点:ダブルJカテーテルとシングルJカテーテル
●カテーテル尿管皮膚瘻のカテーテル交換時の注意点
●結腸導管術
●カテーテル留置の必要性
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