胃癌手術のための臨床解剖序説

¥ 16,500 税込

商品コード: 978-4-86719-066-1

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解剖学的課題・疑問を考えつづけた消化器外科医による
上腹部消化管とその周辺をめぐる臨床解剖の探求


数百点にのぼる解剖図を通して,上腹部消化管とその周辺部位の臨床解剖を探求する。ロボット支援下胃切除術が普及していくなかで求められる,精密な解剖の理解,把握。今まさに必要な解剖書。


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何故胃には大網と小網があるのだろうか? 大網の動静脈はどこから来てどこへ還るのだろうか? 膵臓の背面の筋膜構成と大動脈の主要動脈枝・腹腔動脈と上腸間膜動脈との関連をどのように考えたらよいのだろうか? 術野でしばしば遭遇する変異動脈を,合理的に説明する解剖解釈はないだろうか? などなど。(本書「序章」より抜粋)


系統解剖・局所解剖と違って臨床解剖とは,臨床上(主として手術中に)出会う局所での臓器・組織部分の相互関係・隣接関係を観察し,互いが“何故”そのような関係にあるかを考察する学問である。系統解剖・局所解剖が事象をあるがままに記載する記述解剖学であるのに反して,臨床解剖は事象に“何故”そこにあるかの“解釈”を与えるものである。(本書「第9章 要約」より抜粋)

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