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救急医学2020年1月号【電子版】
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特集 敗血症 ~残された課題~
特集のはじめに─敗血症診療の残された課題
■名古屋市立大学大学院医学研究科先進急性期医療学/松嶋 麻子
Ⅰ.感染症の診断と治療
1.敗血症や敗血症性ショックの初期治療において,抗菌薬の併用療法を行うべきか?
■福井県立病院救命救急センター/狩野 謙一
2.抗菌薬の薬物動態や薬理作用の最適化は,敗血症患者の予後に影響を与えるか?
■日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部・救急科部/久保 健児
3.後天的な免疫低下状態にある患者において,ウイルス感染の再燃に対して抗ウイルス薬を投与すべきか?
■大阪急性期・総合医療センター救急診療科/吉村 旬平
4.臨床において,迅速診断検査を実施すべきか?
■日立総合病院救急集中治療科/感染症科/橋本 英樹
Ⅱ.輸液と循環作動薬
5.理想的な蘇生輸液の終点はどこか? また,蘇生輸液の投与量はどのように調整するのがよいか?
■JA広島総合病院救急・集中治療科/櫻谷 正明
6.敗血症の初期蘇生にもっとも適した輸液は何か?
■大阪警察病院ER・救命救急科/廣瀬 智也
7.昇圧薬の選択や用量調整に最適な方法は何か?
■広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学/大下 慎一郎
Ⅲ.補助療法
8.“targeted/personalized/precision medicine”と呼ばれる方法は,どの治療が,どの患者に,いつ有効かを示すことが可能か?
■千葉大学大学院医学研究院救急集中治療医学/高橋 希 他
9.“血液浄化”と呼ばれるエンドトキシン吸着療法,サイトカイン吸着療法,血漿交換療法は有効か?
■防衛医科大学校精神科学講座/同大学校病院救急部/寺山 毅郎
10.栄養の投与ルートや投与のタイミング,組成について,理想的な方法は何か? また,それらの方法は循環動態によって変化するのか?
■高知大学医学部麻酔科学・集中治療医学講座/矢田部 智昭
11.ARDSを合併していない敗血症患者において,肺保護療法の役割は何か?
■武蔵野赤十字病院救命救急センター/岸原 悠貴 他
Ⅳ.スコアリング
12.臓器障害を認定する所見は何か
■順天堂大学大学院医学研究科救急・災害医学/近藤 豊
13.どのように敗血症をスクリーニングするか?
■長崎大学病院集中治療部・麻酔科/関野 元裕
14.どのように敗血症性ショックを認定するか?
■浜松医科大学医学部附属病院集中治療部/青木 善孝
15.敗血症患者において,入院中に得られるどのような臨床情報が重大なアウトカムに関連するか?
■藤田医科大学麻酔・侵襲制御医学講座/長谷川 大祐
Ⅴ.診療体制と疫学
16.敗血症診療の最適な体制は?
■聖マリアンナ医科大学救急医学/田邊 翔太 他
17.敗血症の罹患と治療効果に関する要因は何か?
■東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座救急医学分野/工藤 大介
18.敗血症のリスクをバイオマーカーによって分類することは可能か?
■聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院救命救急センター/跡部 かおり
Ⅵ.POST-ICU
19.敗血症による長期的な合併症の発症率と死亡率は?
■京都大学医学部附属病院麻酔科/武田 親宗
20.敗血症による長期的な合併症率や死亡率を予測する因子は何か?
■ANZIC-RC, Department of Epidemiology and Preventive Medicine, Monash University School of
Public Health and Preventive Medicine/藤井 智子
21.長期的な予後の改善のために入院中に行うべき介入はあるか?
■広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門/對東 俊介
22.予後の改善のために退院後に行うべき介入はあるか?
■イムス明理会仙台総合病院内科/福家 良太
Ⅶ.基礎医学
23.敗血症によって引き起こされる細胞障害および細胞以外の障害の根底にあるメカニズムは?
■大阪急性期・総合医療センター救急診療科/梅村 穣
24.敗血症はどのように生体のエネルギーや代謝を変化させるか?
■国立病院機構水戸医療センター救急科/𦚰田 真奈美 他
25.敗血症や敗血症の治療は,どのように宿主の細菌叢や細菌叢によってもたらされる効果を変化させるか?
■大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター/清水 健太郎 他
26.敗血症においてどのようなメカニズムが回復や持続や終焉を導くのか?
■名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野/松田 直之
連載
哲男の部屋
第1回「現象学診療論」事始め─「JIN-仁-」
■本誌編集委員長/行岡 哲男